社会保険労務士講座の講師ブログ

第53回(令和3年度)社会保険労務士試験の合格発表

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の加藤です。

10月29日(金)に
令和3年度社会保険労務士試験の合格発表がありました。
合格された方、おめでとうございます。

その合格発表においては、
単純に合格者(合格者の受験番号)だけを発表するのではなく、同時に、
合格者数や合格率、合格基準なども発表されます。

令和3年度試験の合格者数は2,937人(前年 2,237人)でした。
合格率は7.9%でした。
平成27年度以降低い水準だったので、久々に7%を超えました。

合格基準点については
<選択式試験>
総得点 24点以上 
各科目 「労働に関する一般常識」につき1点以上
「国民年金法」につき2点以上
その他 3点以上
<択一式試験>
総得点 45点以上 
全科目につき4点以上 
でした。

科目別の基準点の引下げについて、
選択式は毎年のように何らかの科目の引下げがあるので、例年どおりといえます。
ただ、
選択式試験の「労働に関する一般常識」は、かなり厳しい問題だったので、
平均点が1.5点、1点以下の割合が50.7%となっていたことから、
基準点が「1点以上」となっています。

択一式の科目別の基準点は、
平成26年度試験で1科目、平成28年度試験で3科目、平成29年度試験で
1科目について引下げあり、引き下げられる年度が増えていましたが、
その後は引下げがなく、令和3年度試験においても、引下げはありません
でした。

トータルの基準点は、全受験者の平均点の変動に応じて、毎年度補正が行われるのに
対して、科目別の基準点は、各年度の受験者の得点状況に応じて引下げの補正を
行うようにしていて、各科目の合格基準点(選択式3点、択一式4点)以上の受験者
の占める割合が5割に満たない場合は、合格基準点を引き下げ補正することになって
います。

そのほか、詳細は試験センターの
「第53回(令和3年度)社会保険労務士試験についての情報」
http://www.sharosi-siken.or.jp/exam/info.html
をご覧ください。