社会保険労務士講座の講師ブログ

労働力調査

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の加藤です。

勉強は順調に進んでいますか?

さて、今回は労働経済のうち「労働力調査」に関する情報です。
「労働力調査」、この調査の名称は、選択式で複数回出題されていますが、
その調査結果も、択一式、選択式で出題されています。

そこで、最新の「労働力調査(基本集計) 2021年(令和3年)平均結果」の
概要を紹介します。

労働力人口は、2021年平均で6,860万人と、前年に比べ8万人の減少で、
2年連続の減少となっています。

この人数はおおよその数を知っていれば十分で、
どちらといえば、推移、増加とか、減少とか、これがポイントです。

労働力人口比率(労働力率)は、2021年平均で62.1%と、
前年に比べ0.1ポイントの上昇(2年ぶりの上昇)となっています。

この労働力率について、最も注意が必要なのは、女性の労働力率で、
女性の労働力率を縦軸にし、年齢階級を横軸にして描画すると、М字型カーブ
描いて、そのピークとボトムの位置です。
2021年(令和3年)平均結果では、前年と同じで、25~29歳層と45~49歳層が
左右のピークとなり、35~39歳層がボトムとなっています。

完全失業者数は、2021年平均で193万人と、前年に比べ2万人の増加(2年
連続の増加)、完全失業率は、2021年平均で2.8%と、前年と同率となっています。

完全失業率は、過去に何度も出題があり、雇用失業情勢がよくないときに出題
されています。
そのため、2020年(令和2年)調査において11年ぶりの上昇し、
2021年(令和3年)調査では同率となっている状況を考えると、
注意が必要です。
それと、完全失業率は、率そのものがピンポイントで出題されたことが
あるので、少なくとも3%は下回っているということは知っておきましょう。