社会保険労務士講座の講師ブログ

雇用保険率 覚える量が2倍です!

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の加藤です。

令和4年度試験を受ける予定の方、
受験手続はもう済ませましたか?
まだという方、多いかもしれませんが、
早めに済ませてしまいましょう。

さて、今回は雇用保険率に関してです。
雇用保険率は、平成29年度から平成31年度まで暫定的に
各年度における基本となる率が引き下げられ、
この措置がさらに令和3年度まで継続されていました。
この措置は、令和4年度においては継続されませんでした。
そのため、本来は、原則の率に戻ることとなるのですが、
新型コロナウイルス感染症の経済への影響が残っている状況にかんがみ、
労使の負担感も踏まえた激変緩和措置が講じられました。

ただ、これがややこしく、令和4年度の雇用保険率は、
年度前半(4月~9月)と年度後半(10月~令和5年3月)とでは
異なる率になっています。

令和4年4月1日から同年9月30日までの期間における雇用保険率については、
一般の事業:9.5/1000
農林水産の事業:11.5/1000
清酒製造の事業:11.5/1000
建設の事業:12.5/1000
となっています。
同年10月1日から令和5年3月31日までの期間における雇用保険率については、
一般の事業:13.5/1000
農林水産の事業:15.5/1000
清酒製造の事業:15.5/1000
建設の事業:16.5/1000
となっています。

ですので、試験で、令和4年度の雇用保険率について、
年度前半と後半で区別していないような出題があれば、
それは誤りということになります。

雇用保険率、これは覚えておく必要がありますが、
まずは、年度前半と後半では異なっているということを意識しておきましょう。