社会保険労務士講座の講師ブログ

基礎年金拠出期間の45年化

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の加藤です。

学習は計画通りに進んでいますか?
遅れがちということもあるでしょうが、焦らずに進めてください。

さて、今回は、「年金」の話です。
ニュースなどで「国民年金、納付45年へ延長検討」というようなものを
目にされたことがありますか?

実際に、検討されています。

これは、基礎年金の底上げを図り、高齢期の経済基盤をさらに充実させることを
目的としていて、健康寿命と就労期間の延伸を踏まえ、国民年金の被保険者期間を
20歳から64歳とすることによって、拠出期間を45年に延長するというものです。
つまり、拠出期間45年化により、国民年金の第1号被保険者については、現状より
5年長く国民年金保険料を拠出することになります。
ただ、延長部分の国庫負担2分の1相当分の財源をどのようにして確保するか
などの課題もあるようで、すぐすぐ延長されるというものではありません。
2025年(令和7年)の通常国会に改正法案を提出することを目指しているようなので、
令和5年度試験には影響しません。
ただ、第1号被保険者の年齢要件を「20歳以上65歳未満」というようにした問題が
出題されるなんてことがあるかもしれません。
もし、このような問題が出たら、それは誤りです。