危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

危険物取扱者 標識とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、「変更の届け出」についてご紹介しましたが、今回は、「標識・掲示板」のうち「標識」について中心的に見ていきたいと思います。

まずは、標識と掲示板は以下のような役割があります。

・標識:製造所等であることを示す
・掲示板:防火に必要なことを示す

危険物施設においてはこれらの設置が義務付けられています。

この標識には、以下の2種類があります。

○製造所等(移動タンク貯蔵所を除く)

幅0.3m以上、長さ0.6m以上の板に、地は白色、文字は黒色で記載します。

このように幅、長さ等についてルールが設けられていますが、文字が縦書きであるか横書きであるかは規定されていませんので、どちらでも構いません。

あまりイメージにないかもしれませんが、ガソリンスタンドは、法令上、「給油取扱所」と呼ばれています。
ガソリンスタンドにお立ち寄りになる機会があれば、このような標識を探してみてください。

○移動タンク貯蔵所

1辺0.3m以上0.4m以下の正方形の板に、地は黒色、文字は黄色の反射塗料等で「危」と記載します。

給油取扱所とは異なり、移動タンク貯蔵所については、いわゆるタンクローリーとして街中で見かける機会も多いため、「あれのことか」と思われた方も多いのではないでしょうか。

どれも似たようなものをつけているというのは、このように移動タンク貯蔵所の標識について画一的な基準が設けられているためです。

なお、標識と掲示板においては、単独で出題されるテーマというよりは、両者が同一の問題で横断的に出題されるので、試験対策としては、「掲示板」の学習をしてから問題演習をする方が効率的です。

次回は、「標識・掲示板」のうち「掲示板」について見ていきたいと思います。