危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

過去問「場所に関する規制」 「数字」がポイントになる問題

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、「場所に関する規制」の本試験問題をご紹介しましたが、
今回も引き続き「場所に関する規制」の本試験問題を見ていきたいと思います。

「場所に関する規制」については、「人に関する規制」や「物に関する規制」と比較すると学習テーマが多いため、2回にわたってご紹介します。

「場所に関する規制」に限らず、いえることですが、危険物取扱者の試験においては、
以下のように「数字」がポイントになる問題が出題されることがあります。

 
法令上、予防規程を定めなければならない製造所等と指定数量の組合せとして、次のうち正しいものはどれか。ただし、鉱山保安法による保安規程又は火薬類取締法による危害予防規程を定めているものを除く。

1.製造所………………………指定数量の倍数が5倍であるもの
2.屋内貯蔵所…………………指定数量の倍数が100倍であるもの
3.屋内タンク貯蔵所…………指定数量の倍数が150倍であるもの
4.屋外貯蔵所…………………指定数量の倍数が100倍であるもの
5.一般取扱所…………………指定数量の倍数が5倍であるもの

 
まず、この問題についての細かいところですが、ただし書きとして「鉱山保安法による保安規程又は火薬類取締法による危害予防規程を定めているものを除く。」とあります。
これは、出題者としては、「例外」を考慮せず、「原則」にしたがって、解答してくださいという意図があります。

法令科目ですので、「原則」と「例外」の使い分けが必要になる場面も多くあります。
五肢択一形式の試験においては、解答が一義的に決まらないと採点できません。

このように問題文の末尾で「ただし」や「なお」といったかたちで書かれていることがあるため問題文を確認する癖をつけてください。

さて、話を元に戻すと、予防規程を定めなければならない製造所等と指定数量の組合せとして正しいものは「4.になります。

残念ながら、「数字」に関しては、理屈ではありませんので覚えるしかありません。
ただし、全部を細かく覚えようとするのではなく、あくまで、「過去問」で問われたものから優先的に覚えるようにしてください。

危険物取扱者試験においては、同じような問題・正解の選択肢も同じものが繰り返し出題されることが多いため、正解の選択肢については、最優先で押さえるのが良いでしょう。
そこから徐々に正解の選択肢以外について知識を整理していけば、効率的に学習できます。

ここまで場所に関する規制の「総論的な内容」について本試験の過去問を見てきましたので、次回からは、各製造所等といった場所に関する規制の「各論的な内容」についてご紹介していきたいと思います。