危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

移動タンク貯蔵所とは①

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、貯蔵所のうち「簡易タンク貯蔵所」をご紹介しましたが、
今回は、「移動タンク貯蔵所」について見ていきたいと思います。

移動タンク貯蔵所については、他の貯蔵所よりも出題頻度が高く、
他の貯蔵所には、見られない特徴がありますので、
今回と次回の2回に分けてご紹介していきたいと思います。

移動タンク貯蔵所の「位置」と「構造」については、以下の基準が求められます。
構 造
○位置
①常置場所
・屋外の場合は、防火上安全な場所に車両を常置します。
・屋内の場合は、壁、床、梁及び屋根を耐火構造若しくは
不燃材料で造った建築物の1階とします。

○構造
①タンク
・タンクの容量は、30,000l以下とします。
・4,000l以下ごとに間仕切板を設けて区切ります。
・タンクの容量が2,000l以上の場合、防波板を設けます。
・圧力タンク以外のものにあっては、3.2mm以上の鋼板で
気密に造るとともに、70kPaの圧力で、10分間行う水圧試験において、
漏れ、又は変形しないものでなければなりません。
・さび止めの塗装をします。

特徴的なのは、「位置」でしょうか。
移動タンク貯蔵所以外のタンク貯蔵所は、位置が「固定」されていますが、
移動タンク貯蔵所は、文字通りその場所が「移動」します。

そのため、他には見られない特徴として「常置場所」というものがあります。
移動タンク貯蔵所の位置は「屋内」「屋外」のいずれでも構いませんが、
場所が「屋内」にあるのか「屋外」にあるのかで、
要件が異なってくるため注意する必要があります。

今回は、貯蔵所のうち移動タンク貯蔵所のうち
「位置」と「構造」の一部について見てきましたので、
次回は、移動タンク貯蔵所のうち「構造」の続きからご紹介していきたいと思います。