危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

過去問「場所に関する規制」各論的な問題①

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回までで、貯蔵所全般についてご紹介しましたので、今回は、前回にみなさんに出題をした問題の解説と過去問を見ていきたいと思います。

それでは、前回の問題を振り返っていきましょう。
「屋外貯蔵所において「ガソリン」は貯蔵することができるでしょうか。」

この点に関しては、ガソリンという第4類の危険物の性状を理解しておく必要があります。
ガソリンは、第1石油類に分類されますが、引火点が-40℃以下です。

屋外貯蔵所において貯蔵することができるものは、第1石油類のうち引火点が0℃以上のものでなければなりません。

よって、屋外貯蔵所において「ガソリン」は貯蔵することはできません。

このように法令科目においても性状科目の知識が必要になることがあります。
そのため、危険物取扱者の試験対策としては、とにかくまずは一通り、学習範囲を見た上で、問題演習をすることが効果的といえます。

それでは、貯蔵所に関する過去問を見ていきたいと思います。

法令上、危険物の貯蔵の技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。

1.屋外貯蔵タンクに設けてある防油堤の水抜口は、通常は閉鎖しておかなければならな
い。
2.屋外貯蔵タンクの元弁は、危険物を入れ、又は出すとき以外は、閉鎖しておかなけれ
ばならない。
3.地下貯蔵タンクの計量口は、計量するとき以外は閉鎖しておかなければならない。
4.簡易貯蔵タンクの通気管は、危険物を入れ、又は出すとき以外は閉鎖しておかなけれ
ばならない。
5.移動貯蔵タンクの底弁は、使用時以外は閉鎖しておかなければならない。

この問題のように特定の貯蔵所についてだけではなく、貯蔵所全般について、横断的に出題されることがあります。

この問題については、別途、解説したいと思いますので、みなさん、次回までに考えてみてください。

今回は、前回の質問の解説と過去問をご紹介しましたので、次回は、上記の解説を行っていきたいと思います。