危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

給油取扱所とは①

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、取扱所の全体像全般についてご紹介しましたので、
今回は、取扱所のうち給油取扱所についてご紹介していきたいと思います。

給油取扱所の施設の概要は以下のとおりです。

給油設備によって自動車等の燃料タンクに
直接給油するため危険物を取り扱う取扱所です。

この概要が示すように、給油取扱所は、
一般的には、「ガソリンスタンド」のことです。

なお、給油取扱所は、セルフ型給油取扱所もありますが、
今回は、一般の給油取扱所について見ていきたいと思います。

給油取扱所には、以下の基準が定められています。

○位置
給油空地
(給油や自動車の出入りに必要な空地)として
間口10m以上、奥行6m以上が必要です。
給油する際は、車体が給油空地からはみ出したまま給油してはなりません。

また灯油若しくは軽油を容器に詰替え、または車両に固定されたタンクに
注油するための空地は、注油空地と呼ばれ、給油空地以外の場所に保有されます。

給油空地及び注油空地は、漏れた危険物が浸透しないように舗装しなければなりません。

○設置できる建築物
給油取扱所には、給油またはこれに附帯する業務のため、
以下に定める用途に供する建築物を設けることができます。
▪給油、詰め替え、点検、整備、洗浄のための作業場
▪業務を行うための事務所
▪店舗(コンビニエンスストア)、飲食店(喫茶店・レストラン)、
展示場(給油取扱所に給油のために出入りする者を対象としたもの)
▪ 所有者等が居住するための住居、
またはこれらの者に係る他の給油取扱所の業務を行うための事務所
(所有者等以外の勤務者が居住する住居は認められません。)

一方、給油取扱所に出入りする者を対象とした
ゲームセンター、立体駐車場、診療所は設けることができません。

やはり特徴的なのは、「設置できる建築物」についてでしょうか。
他の製造所等では問われることのないテーマです。

ゲームセンター、立体駐車場、診療所」は、
引っかけの選択肢として出題されるため注意してください。

今回は、給油取扱所のうち一般的な「ガソリンスタンド」についてご紹介しましたので、
次回は、給油取扱所のうち「セルフ型給油取扱所」について
ご紹介していきたいと思います。