みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は、「各種命令」についての過去問を紹介しましたので、
今回は、「事故時の措置」についての過去問をご紹介していきたいと思います。
それでは、以下の設問をご覧ください。
法令上、製造所等において危険物の流出等の事故が発生した場合の措置について、
次のうち誤っているものはどれか。
1.引き続く危険物の流出を防止しなければならない。
2.可燃性蒸気の滞留している場所において危険物を除去する場合は、火花を発する
機械器具、工具などの使用に関して、引火防止に十分に気をつけなければならない。
3.災害の拡大を防止するための応急の措置を講じなければならない。
4.発見した者は、直ちに、その旨を消防署、市町村長の指定した場所、警察署
又は海上警備救難機関に通報しなければならない。
5.流出した危険物の拡散を防止しなければならない。
事故時の措置については、他の単元と異なり、
あまり過去問の優位性がないという点があげられます。
つまり、このテーマに関する出題は、
過去問では見たことがない出題がされる可能性が高いということです。
しかし、過去問の優位性がないからといって、
全く対策をしないということではなく、過去問の反復練習は必要になります。
過去問から得られるのは、出題のされ方が重要ということであり、
かりに知らない問題に出会っても現場思考で対応できるための力を
身につける必要があります。
さて、この「事故時の措置」というテーマは、
そもそも起こってしまった事故について、事後的にどのような対応をとることにより、
被害を最小限にとどめることができるかという点にあります。
この点から選択肢2を見ると可燃性蒸気が滞留している場所において、
火花を発する機械器具等を使用することは、引火の危険性を高めることに
つながり適当でないのが分かります。
見たことがない問題に出会っても考え方の道筋を過去問によって練習しておけば、
ある程度、対応することができると思います。
今回、「事故時の措置」についての過去問をご紹介しましたので、
次の科目に入る前に次回は、「学習方法」についてご紹介していきたいと思います。