危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

危険物の分類とは①

みなさん、こんにちは。

フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」について出題テーマの概要をご紹介しましたので、今回は、「危険物の分類」についてご紹介していきたいと思います。

第4類危険物として指定されている引火性液体とは、引火しやすい液体の総称です。引火性液体は、可燃性蒸気を発生させ、空気と混合し、点火源を与えることで引火・爆発する危険性があります。その分類については、基本的に引火点によって定義されます。

この記事では、乙種4類の対策が中心になりますが、危険物取扱者の試験においては、第何類の試験を受験するにしてもそれ以外の種類の危険物についての一般的な特徴が問われます。

なお危険物は1気圧・常温(20℃)において、液体または固体であり、気体のものはありません。

今回は「第1類」についてみていきたいと思います。

第1類は、酸化性固体不燃性であり、主たる性質と危険性は以下の通りです。

・加熱・衝撃・摩擦などにより分解し、容易に酸素を放出して可燃物の燃焼を助けるものが多い

酸素を放出するため酸素供給源としてはたらく

強い酸化剤である

物質そのものは燃焼しない

強酸、可燃物、還元性物質と混合すると、加熱・衝撃・摩擦により、発火、爆発の危険性がある

無色の結晶または、白色の粉末であるものが多い

水より重い(比重が1より大きい)ものが多い

水に溶けるものが多い

今回は、「危険物に関する分類」として第1類の特徴をご紹介しましたので、次回は、「第2類」ついてご紹介していきたいと思います。