危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

危険物の分類とは④

みなさん、こんにちは。

フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「危険物の分類」のうち第3類の特徴についてご紹介しましたので、今回は、「危険物の分類」のうち第4類の特徴についてご紹介していきたいと思います。

第4類は、引火性液体可燃性であり、主たる性質と危険性は以下の通りです。

引火しやすい

蒸気が空気より重く、低所に滞留しやすい

水に溶けないものが多い

水に浮くものが多く、火災のとき注水すると、水の上に広がり燃焼面積が広がる危険性がある

これから、第4類の危険物を個別具体的に見ていくに当たって、まずは、一般的な性質・危険性として上記を覚える必要があります。

ここで注目していただきたいのは、「水に溶けないものが多い」、「水に浮くものが多く・・・」という2点です。

この「○○が多い」というのは、文字通り、その性質・危険性を有しているものが第4類の基本的な特徴であるといいえますが、第4類の危険物のなかには、「この性質に該当しないものがある」ということです。

したがって、みなさんが学習される上では、この基本的な性質・危険性を有しないものを例外として意識的に暗記すると効果的といえます。

物事には、原則と例外という関係性が良く問われますが、危険物取扱者の試験においてもこの点について出題されます。

また、「水に浮くものが多く、火災のとき注水すると、水の上に広がり燃焼面積が広がる危険性がある」という点においては、消火方法として「水」は不適切ということですので、注意しておいてください。

今回は、「危険物に関する分類」として第4類の特徴をご紹介しましたので、次回は、「5」ついてご紹介していきたいと思います。