危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

第4類の共通事項とは③

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「第4類の共通事項」のうち
「消火方法」に関してご紹介しましたので、今回は、
「第4類の共通事項」のうち「貯蔵・取扱い」について
ご紹介していきたいと思います。

第4類の危険物は引火性があることから
火災を防止するためには、引火させないようにすることが重要です。

「可燃物である可燃性蒸気の発生抑制」と
「点火源の除去」が火災予防を中心とした以下のような貯蔵・取扱いが求められます。

▪容器は、火気や高温部から離し(熱源、加熱を避ける)、
直射日光を避け、通風、換気のよい場所に置く
▪危険物を取り扱う機器、容器等は可燃性蒸気の発生を抑えるため、密閉する
▪金属製の容器は地面に直接置くなどして、静電気の蓄積を防ぐ
▪容器を密栓する場合、体膨張による漏れが生じないように、容器中に空間をとる
▪容器を開口する前は、圧力調整弁の操作等を行い、漏れやあふれがないようにする
▪可燃性の蒸気が重く、遠く低いところに流れるおそれがあるので、
低所の換気を十分に行う
▪可燃性蒸気の滞留を防ぐため、その蒸気を換気装置により、屋外の高所へ排出する
▪引火点の低いものを屋内で取り扱う場合には、特に換気に注意する
▪蒸気が滞留するおそれのある場所で使用する電気設備等は防爆構造のものとする
▪静電気を発生しにくくするため、タンク等に注入するときは、流速を遅くする
▪漏えいした場合は、ぼろ布等で速やかに拭きとり、処分をする
▪危険物を取り扱う場所においては、みだりに火気を使用しない
▪洗浄のため水蒸気をタンク内に噴出させるときは、
静電気の発生を防止するため、低圧で行う

以上、全てではないですが、
第4類の危険物の貯蔵・取扱いをする上で重要な点を抜粋しました。

覚えるべき点が多いですが、
とくにゴシック体で強調したところが正誤判断をする際に
ポイントになるところですので、ひっかけに注意しておいてください。

今回は、「第4類の共通事項」のうち
「貯蔵・取扱い」についてご紹介しましたので、第4類の各物質の特徴に入る前に、
次回から、これまでの内容に関連する過去問をご紹介していきたいと思います。