危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

危険物の分類に関する過去問①

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「第4類の共通事項」のうち
「貯蔵・取扱い」に関してご紹介しましたので、
第4類の各物質の特徴についてご紹介する前に、これまでの
「危険物の分類」と「第4類の共通事項」についての過去問を見ていきたいと思います。

今回は、「危険物の分類」の過去問についてご紹介していきたいと思います。

危険物の類ごとに共通する性状として、次のうち正しいものはどれか。

1.第1類の危険物は、酸化性の液体
または固体で、分子中に他の物質を酸化する酸素を含有し、
周囲の可燃物の燃焼を促進する。
2.第2類の危険物は、自己反応性物質で、
比較的低い温度で分解し、爆発的に燃焼する。
3.第3類の危険物は、禁水性
または自然発火性もしくは両方の性質がある。
4.第5類の危険物は、引火性の固体で、
比較的低温で引火し、燃焼速度が大きい物質である。
5.第6類の危険物は、還元性の液体であるが、
加熱、衝撃、摩擦により爆発的に燃焼する。

この問題に見られるように、
第4類の危険物の試験を受験する場合には、選択肢が5つあることから、
第4類以外の危険物の基本的な特徴が問われることが一般的です。

そのため、第4類を受験する場合でも最低限、
他の類の危険物の性状については押さえておく必要があります。

各選択肢のポイントは以下の通りです。

1.第1類の危険物は、酸化性の固体です。
分子中に他の物質を酸化する酸素を含んでいるため、周囲の可燃物の燃焼を促進します。
2.第2類の危険物は、可燃性固体です。
火炎で着火しやすいもの、または40℃未満で引火しやすいものがあります。
4.第5類の危険物は、自己反応性物質です。
比較的低い温度で自己反応を起こし、爆発や多量の熱を発生し、
または爆発的に反応が進行します。
5.第6類の危険物は、酸化性の液体です。
他の物質を強く酸化させる性質があり、可燃物と混ぜると燃焼を促進させます。

したがって、正しいものは、選択肢3になります。

各類の可燃性の有無、固体・液体の違いという基本的な特徴は
必ず覚えるべき点になります。

今回は、「危険物の分類」の過去問についてご紹介しましたが、
次回も引き続き「危険物の分類」の過去問をご紹介していきたいと思います。