危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

特殊引火物とは

みなさん、こんにちは。

フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「第4類の各物質の特徴」についてご紹介しました。その内容はいわば第4類の危険物を学習する上で総論的なものでしたので、いよいよ今回から、第4類の危険物について個別具体的な内容に入っていきます。

それでは、初回は、「特殊引火物」について見ていきたいと思います。

特殊引火物とは、1気圧において発火点が100℃以下のもの、または、引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のものになります。

第4類危険物の中でも、とりわけ発火点が低いもの、気化しやすいものが該当します。

特殊引火物には、二硫化炭素、アセトアルデヒド、ジエチルエーテル、酸化プロピレンなどがあります。

第4類危険物は、他の類の危険物と比較するとその種類が多いため、すべてを学習するのは、非効率的です。

そのため、試験対策上は、過去問で出題実績のある危険物に絞って学習するようにしてください。

その点から見ると、特に二硫化炭素とアセトアルデヒドの2つについては、優先的に学習すると良いでしょう。

また、各危険物の内容として覚えるべき点は以下の3つです。

①特徴

②火災予防の方法

③消火の方法

②火災予防の方法と③消火の方法は、第4類の危険物において共通しているものが多いですが、これに対して特に①特徴は、まさにその危険物は決定する内容ですので、かなりヴァラエティーに富んでいます。

しかし、その中でも意識してもらいたいのが、以下の2つです。

①水より重いか軽いか

②水に溶けるか溶けないか

覚えるべき点は、多いところですが、この2つの事項はどの危険物においても良く問われるため注意が必要です。

今回は、「特殊引火物」についてご紹介しましたが、次回は、特殊引火物のうち、「二硫化炭素」についてご紹介していきたいと思います。