危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

アセトアルデヒドとは

みなさん、こんにちは。

フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は特殊引火物のうち「二硫化炭素」についてご紹介しましたが、今回は、特殊引火物のうち「アセトアルデヒド」について見ていきたいと思います。

アセトアルデヒドは、刺激臭のある無色透明の液体でプラスチックなどを成形する際に利用されています。

沸点が20℃と第4類危険物のなかで最も低いため、特に夏場に気温が沸点を超える危険性があり、以下のような特徴があります。

▪引火点が非常に低く、常温(20℃)で引火、爆発の危険性がある

▪熱、光によって分解し、メタン、一酸化炭素を発生する

▪酸化すると酢酸になる

燃焼範囲はガソリンよりも広い危険物の中で最も広い(4~60vol%))

▪蒸気は毒性がある

▪水によく溶け(エタノールなど有機溶媒にも溶ける)、非常に揮発しやすい

▪水より軽い(液比重が1より小さい)

▪空気と接触し加圧すると、爆発性の過酸化物を生成することがある

アセトアルデヒドは、何といっても、最も○○であるという特徴が2つあります。

①沸点が20℃と最も低い。

燃焼範囲が4~60vol%と最も広い。

このように最も○○というのは、その危険物の特徴として唯一無二のものですので、優先的に覚えるようにしてください。

なお、燃焼範囲については、物化の科目で改めてご紹介したいと思います。

今回は、特殊引火物のうち「アセトアルデヒド」についてご紹介しましたが、次回は、特殊引火物のうち、「ジエチルエーテル」についてご紹介していきたいと思います。