危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

第1石油類に関する過去問③

みなさん、こんにちは。

フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は第1石油類の過去問のうち「ベンゼンに関する過去問」についてご紹介しましたので、今回は、第1石油類の過去問のうち「トルエンに関する過去問」について見ていきたいと思います。

トルエンの性状等について、次のうち誤っているものはどれか。

1.引火点は常温(20℃)以上である。

2.無色透明の液体である。

3.水に溶けにくい。

4.特有の芳香がある。

5.濃硝酸と濃硫酸の混酸と反応させると、トリニトロトルエンを生成することがある。

トルエンの引火点は4℃であるため、選択肢1が誤りです。

この問題に限らず、どこから解いても良いと言うことは常々お話ししていますが、仮に選択肢1から見た場合は、瞬時に正誤判断してもらいたいレベルの問題です。

なぜならトルエンは、第1石油類であるためです。

思い出してほしいのですが、第1石油類とは、特殊引火物に次いで危険度が高く、1気圧において引火点が21℃未満の引火性液体でした。

その危険物の性状を暗記していくことはもちろん大切なことですが、その危険物が何に分類されるのかは最も重要なことであり最優先で押さえてほしいところになります。 今回は、第1石油類の過去問のうち「トルエンに関する過去問」についてご紹介しましたので、次回は、第1石油類の過去問のうち「エチルメチルケトンに関する過去問」についてご紹介していきたいと思います。