危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

第1石油類に関する過去問⑥

みなさん、こんにちは。

フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は第1石油類の過去問のうち「アセトンに関する過去問」についてご紹介しましたので、今回は、第1石油類の過去問のうち「横断的な過去問」について見ていきたいと思います。

次のA~Eの危険物のうち、引火点が0℃以下のもののみを挙げているものはどれか。

A.ジエチルエーテル   

B.ピリジン   

C.酢酸(氷酢酸)

D.トルエン       

E.アセトン

1.AとB  2.BとC  3.BとD  4.CとD  5.AとE

A.ジエチルエーテルの引火点は− 45℃です。

B.ピリジンの引火点は20℃です。

C.酢酸の引火点は39℃です。

D.トルエンの引火点は4℃です。

E.アセトンの引火点は− 20℃です。

よって、引火点が0℃以下のものは、AとEで正解は5になります。

厳密に言うとこの問題はA~Eの5つのうち、3つが第1石油類であるため、第1石油類のみの横断的な過去問ではありませんが、第4類の危険物は、アルコール類を除いて、主として引火点によって分類されているということは、すでにご紹介した通りです。

今回の問題は、引火点が0℃以下ということですので、該当するのは、特殊引火物か第1石油類のいずれかになります。

また、この問題は、いわゆる組み合わせ問題のため、消去法が効果的です。足がかりとなるのは、特殊引火物であるジエチルエーテルが引火点が0℃以下の要件に該当するので、選択肢の1か5の2択までは絞り込んでほしいところです。

なお、酢酸(氷酢酸)は、まだご紹介していませんが、上記のように引火点が39℃であるため、第2石油類に分類されます。

今回は、第1石油類の過去問のうち「横断的な過去問」についてご紹介しましたので、次回からは、「第2石油類」についてご紹介していきたいと思います。