みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は第1石油類の過去問のうち「アセトンに関する過去問」についてご紹介しましたので、今回は、第1石油類の過去問のうち「横断的な過去問」について見ていきたいと思います。
次のA~Eの危険物のうち、引火点が0℃以下のもののみを挙げているものはどれか。
A.ジエチルエーテル
B.ピリジン
C.酢酸(氷酢酸)
D.トルエン
E.アセトン
1.AとB 2.BとC 3.BとD 4.CとD 5.AとE
A.ジエチルエーテルの引火点は− 45℃です。
B.ピリジンの引火点は20℃です。
C.酢酸の引火点は39℃です。
D.トルエンの引火点は4℃です。
E.アセトンの引火点は− 20℃です。
よって、引火点が0℃以下のものは、AとEで正解は5になります。
厳密に言うとこの問題はA~Eの5つのうち、3つが第1石油類であるため、第1石油類のみの横断的な過去問ではありませんが、第4類の危険物は、アルコール類を除いて、主として引火点によって分類されているということは、すでにご紹介した通りです。
今回の問題は、引火点が0℃以下ということですので、該当するのは、特殊引火物か第1石油類のいずれかになります。
また、この問題は、いわゆる組み合わせ問題のため、消去法が効果的です。足がかりとなるのは、特殊引火物であるジエチルエーテルが引火点が0℃以下の要件に該当するので、選択肢の1か5の2択までは絞り込んでほしいところです。
なお、酢酸(氷酢酸)は、まだご紹介していませんが、上記のように引火点が39℃であるため、第2石油類に分類されます。
今回は、第1石油類の過去問のうち「横断的な過去問」についてご紹介しましたので、次回からは、「第2石油類」についてご紹介していきたいと思います。