危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

灯油とは

みなさん、こんにちは。

フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は「第2石油類」の全体像についてご紹介しましたので、今回からは、第2石油類のうち「灯油」について見ていきたいと思います。

原油は高温で蒸留することにより、一定の割合でガソリン、灯油、軽油などの石油製品の留分が生産されます。

灯油は、沸点145~270℃の原油留分のことであり、以下のような特徴があります。

▪精製したものは無色

▪引火点は40℃以上である

▪液温が引火点以上になると、引火の危険性はガソリンとほぼ同じになる

▪霧状にすると、常温でも引火の危険性がある

▪ガソリンと混合すると引火しやすくなる

電気の不導体で、流動により静電気が発生しやすい

▪石油臭がある

▪水より軽い(液比重が1より小さい)

▪水に溶けない(非水溶性)

▪蒸気は空気より重い(蒸気比重は4.5)

▪石油ストーブの燃料に使用される

▪布に染み込んだものは、火がつきやすい

▪第1類や第6類の危険物と混触すると、発火する危険がある

前回、第2石油類の全体像をご紹介した際に、出題のポイントをお伝えしたと思います。

それは、灯油と軽油の共通点・相違点を問うというものでした。

過去の本試験では、灯油と軽油の共通点として、「ともに電気の不導体で、流動により静電気が発生しやすい」という点が正解の選択肢になったことがありますので、この点は、是非押さえておいて下さい。

今回は、第2石油類のうち「灯油」についてご紹介しましたので、次回は、第2石油類のうち「軽油」についてご紹介していきたいと思います。