危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

1-ブタノール(n-ブタノール)とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、第2石油類のうち「キシレン」についてご紹介しましたので、今回は、第2石油類のうち「1-ブタノール(n-ブタノール)」について見ていきたいと思います。

1-ブタノールは、炭素数が4個あるため、消防法上のアルコール類には分類されません。様々な有機物をよく溶解するため、溶媒として広く利用されており、以下のような特徴があります。

なお、アルコール類については、後日ご紹介したいと思います。

▪無色透明の液体
▪比重は0.8である
▪引火点は約35~38℃である
▪発火点は約343~401℃である

▪燃焼範囲は1.4~11.2vol%である
▪燃焼により刺激性または有毒なガスを発生させるおそれがある
▪特徴的な臭気がある
▪非水溶性に区分されるが、水にわずかに溶ける(水に可溶である)
▪有機溶剤によく溶ける
▪酸化すると、ブチルアルデヒド及び酪酸になる
▪皮膚や目を刺激し、薬傷を起こす

試験対策としては、引火点と発火点について軽油と比較する問題がありますので、その点を注意しておいて下さい。

今回は、第2石油類のうち「1-ブタノール(n-ブタノール)」についてご紹介しましたので、次回は、第2石油類のうち「スチレン(スチロール)」についてご紹介していきたいと思います。