危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

酢酸とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、第2石油類のうち「テレピン油」についてご紹介しましたので、今回は、第2石油類のうち「酢酸」について見ていきたいと思います。

酢酸は、水溶性の第2石油類として最も代表的な物品で、アセトアルデヒドの酸化によって得られます。食酢には3〜5%の酢酸が含まれており、以下のような特徴があります。
 
▪無色で刺激臭のある液体
▪蒸気は空気より重い
▪引火点は39~41℃である
▪純度96% 以上のものを氷酢酸といい、17℃で凝固する
▪強い腐食性がある有機酸である
▪水より重い(液比重が1より大きい)
▪水によく溶け(水溶性)、アルコールやエーテルにも溶ける

前回までは、第2石油類のうち、非水溶性のものをご紹介してきましたが、今回からは、第2石油類のうち「水溶性」のものをご紹介していきます。

上記で見た通り、酢酸は、水溶性の第2石油類として最も代表的な物品であることから、本試験においても第2石油類のなかでは、出題頻度が高く、重点的に暗記してほしい物品になります。

また、酢酸は、アセトアルデヒドの酸化によって得られるという点は、基礎的な物理学及び基礎的な化学の試験科目においても問われるため、この点を押さえておいてください。

今回は、第2石油類のうち「酢酸」についてご紹介しましたので、次回は、第2石油類のうち「プロピオン酸」についてご紹介していきたいと思います。