危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

アクリル酸とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、第2石油類のうち「プロピオン酸」についてご紹介しましたので、今回は、第2石油類のうち「アクリル酸」について見ていきたいと思います。

アクリル酸は、アクリル樹脂の原料として使用されています。また紙おむつなどの高吸水性樹脂の原料やレーザープリンタ用トナーなどとして用いられており、以下のような特徴があります。
 
▪酢酸のような刺激臭のある無色の液体
▪引火点は51℃である
▪蒸気を吸入すると粘膜がおかされ、気管支炎、肺炎などを起こし、液体に触れると炎症を起こす
▪重合しやすいため、市販されているものには重合防止剤が含まれている
▪重合熱は大きく、発火・爆発のおそれがある
▪コンクリートを腐食させる程の強い腐食性を有する
水やエーテルに溶ける
▪有機溶剤によく溶ける

すでにご紹介した、「酢酸」、「プロピオン酸」、「アクリル酸」というように第2石油類のうち物品の名称の最後に「酸」がつくものは、「水溶性」であるという特徴は、押さえておくと良いと思います。

今回は、第2石油類のうち「アクリル酸」についてご紹介したことにより、第2石油類は、一通り見たことになりますので、次回からは、「第2石油類の過去問」についてご紹介していきたいと思います。