危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

第2石油類に関する過去問③

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、第2石油類過去問のうち「灯油」についてご紹介しましたので、今回は、「第2石油類の過去問」のうち、「軽油」について見ていきたいと思います。

灯油と軽油の性状について、次のうち正しいものはどれか。

1.ともに精製したものは無色であるが、軽油はオレンジ色に着色されている。
2.灯油は一種の植物油であり、軽油は石油製品である。
3.ともに電気の不導体で、流動により静電気が発生しやすい。
4.ともに第3石油類に属する。
5.ともに液温が常温(20℃)付近のときでも引火する。

それでは、以下の通り、各選択肢を解説していきたいと思います。

1.灯油は無色または淡黄色で、軽油は無色または精製会社によって着色されていることがあります。なおオレンジ色に着色されているのは、自動車ガソリンです。
2.灯油と軽油は、いずれも原油の蒸留で得られる石油製品で、各種炭化水素の混合物です。
3.灯油と軽油に共通する性状として、ともに電気の不導体で、流動により静電気が発生しやすいです。
4.灯油と軽油はともに第2石油類です。第3石油類は、重油やクレオソート油などがあります。
5.それぞれの引火点は、灯油が40℃以上で、軽油が45℃以上であるため、常温では引火しません。

よって、正しいものは3です。

いわゆる比較問題ですが、必ず正解してほしい問題だったかと思います。

軽油についての過去問を紹介するということでしたが、今回ご紹介した通り、軽油については単独で出題されるよりも、灯油との比較で出題されることが多いので、暗記する際も灯油と軽油を比較しながらインプットするようにすると良いと思います。

今回は、第2石油類の過去問のうち「軽油」についてご紹介しましたので、次回は、「第2石油類の過去問」のうち「クロロベンゼン」についてご紹介していきたいと思います。