危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

第2石油類に関する過去問⑤

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、第2石油類過去問のうち「クロロベンゼン」についてご紹介しましたので、今回は、「第2石油類の過去問」のうち、「キシレン」について見ていきたいと思います。

キシレンの性状について、次のうち誤っているものはどれか。

1.無色の液体である。
2.特有の臭気がある。
3.3つの異性体が存在する。
4.二硫化炭素によく溶ける。
5.蒸気は空気よりも軽い。

今回は、結論のみですが、誤っているものは5です。
キシレンの蒸気比重は3.7で空気より重いです。

今回は、キシレンの問題という型で出題されていますが、本問題のポイントは、各物品の固有の特徴ではなく、第4類の共通の性状になります。

第4類の危険物の共通の性状はいくつかありますが、「すべて蒸気が空気より重く(蒸気比重が1より大きい)、低所に滞留しやすい」というのが、本問題のポイントでした。

一見、その物品の特徴について出題されているように見えても、実は、共通の性状が出題されていることもありますので、第4類の共通の性状は、必ず、網羅的に暗記しておいてください。

今回は、第2石油類の過去問のうち「キシレン」についてご紹介しましたので、次回は、「第2石油類の過去問」のうち「1-ブタノール」についてご紹介していきたいと思います。