危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

第2石油類に関する過去問⑥

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、第2石油類過去問のうち「キシレン」についてご紹介しましたので、今回は、「第2石油類の過去問」のうち、「1-ブタノール」について見ていきたいと思います。

1-ブタノールの性状について、次のうち誤っているものはどれか。

1.酸化すると、ブチルアルデヒドおよび酪酸になる。
2.皮膚や眼を刺激し、薬傷をおこす。
3.燃焼範囲は1.4~ 11.2vol%である。
4.水に可溶である。
5.引火点、発火点は軽油とほぼ同じである。

それぞれの引火点は、1-ブタノールは35~37.8℃、軽油は45℃以上です。また、それぞれの発火点は、1-ブタノールは約343~401℃、軽油は約220℃です。よって、1-ブタノールと軽油の引火点、発火点は、異なります。

したがって、誤っているものは5です。

なお、1-ブタノールは、水にわずかに溶けるため選択肢の4は正しいです。

今回は、第2石油類の過去問のうち「1-ブタノール」についてご紹介しましたので、次回は、「第2石油類の過去問」のうち「酢酸」についてご紹介していきたいと思います。