みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は、第2石油類過去問のうち「アクリル酸」についてご紹介したことにより、「第2石油類の過去問」は一通りご紹介したことになりますので、今回からは、「アルコール類」について見ていきたいと思います。
消防法では、アルコール類は1分子中に炭素原子が1~3個までの飽和一価アルコールが指定されており、変性アルコールを含みます。しかし、アルコールの含有量が60%未満の水溶液は除かれます。
なお、アルコール類に関する用語として「飽和」とは、「単結合のみ」という意味を、そして「一価」とは、「ヒドロキシ基—OH が1個」であることを意味します。
また、変性アルコールとは、飲用できないように変性剤を入れたエタノールのことであり、
変性剤には、メタノールやアセトアルデヒドが使用されます。
アルコール類には、メタノール、エタノール、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどがあります。
アルコール類に関する個別の危険物を見る前にしっかりとアルコール類の定義と関連する用語を押さえておいてください。
ヒドロキシ基については、基礎的な物理学及び基礎的な化学において学習する項目ですので、まだ、学習していない方は、頭の片隅にでもおいていただければ良いと思います。
今回は、「アルコール類」の概要についてご紹介しましたので、次回からは個別の危険物として「メタノール」についてご紹介していきたいと思います。
2021年のブログは、これが最後になります。
また、来年もよろしくお願いいたします。
みなさん、それでは、よいお年をお迎えください。