危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

メタノールとは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

前回は、「アルコール類の概要」についてご紹介しましたので、今回はアルコール類のうち「メタノール」について見ていきたいと思います。

メタノールは、アルコールランプなどの燃料やホルマリンの原料として用いられます。また、近年では燃料電池の水素供給源としても注目されており、以下のような特徴があります。

▪特有の芳香を有する無色の有毒な液体(誤飲すると失明または死亡することがある)
引火点がアルコール類の中で最も低く(11℃)、発火点は464℃である
沸点がアルコール類の中で最も低い(65℃)
▪比重は約0.8であり、蒸気比重が第4類危険物の中で最も小さい(1.11)
▪アルコール類では分子量が最も小さい化合物である
▪ナトリウムと反応して水素を発生する
▪水より軽く、水とどんな割合でも溶け合い、エーテルにも溶ける
▪燃焼範囲はおおむね7~37vol%である
▪燃焼しても炎の色が淡く(淡青白色)、見えないことがある

危険物取扱者の試験においては、個別の物品が丸々一問出題されることが多いですが、似たような物品を比較する方法で問われることがあります。

メタノールの場合は、エタノールと比較することもありますので、意識しておくと良いでしょう。

今回は、「メタノール」についてご紹介しましたので、次回は「エタノール」についてご紹介していきたいと思います。