危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

アルコール類に関する過去問②

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、アルコール類の過去問のうち「共通する性状」についてご紹介しましたので、今回はアルコール類の過去問うち「メタノール」について見ていきたいと思います。

メタノールの性状について、次のうち誤っているものはどれか。

1.常温(20℃)で引火する。
2.アルコール類では分子量が最も小さい化合物である。
3.燃焼しても炎の色が淡く、見えないことがある。
4.毒性は、エタノールより低い。
5.沸点は約65℃である。

それでは、各選択肢を解説していきたいと思います。

1.引火点は11℃であるため、常温(20℃)で引火します。
2.メタノール(CH3OH)は最も単純な分子構造のアルコール類です。その分子量は、12+1×4+16= 32です。
3.燃焼すると青白い炎のため、明るい場所では見えないことがあります。
4.メタノールは毒性が強く、誤飲すると失明の危険があります。これに対してエタノールは無毒で、酒類の主成分です。
5.メタノールの沸点は約65℃というようにアルコール類の沸点は水よりも低いです。

よって、誤っているものは、選択肢4.になります。

なお、選択肢の5.の沸点に関しては、少し細かい知識で正誤判断できなくても良いと思いますが、選択肢4.の毒性に関しては、エタノールとの比較点でよく問われる知識ですので確実に正誤判断したいところです。

今回、アルコール類の過去問のうち「メタノール」についてご紹介したことにより、次回はアルコール類に関する過去問のうち「エタノール」についてご紹介していきたいと思います。