危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

アルコール類に関する過去問③

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、アルコール類の過去問のうち「メタノール」についてご紹介しましたので、今回はアルコール類の過去問うち「エタノール」について見ていきたいと思います。

エタノールの性状について、次のうち誤っているものはどれか。

1.燃焼範囲は、おおむね3.3~19vol%である。
2.過酸化水素との混触により、発火・爆発のおそれがある。
3.常温(20℃)で引火する。
4.蒸気比重は1より小さい。
5.火炎は見えにくい。

それでは、各選択肢を解説していきたいと思います。

1.燃焼範囲は、おおむね3.3~19vol%です。
2.過酸化水素は第6類の危険物で、可燃物と混合すると過酸化物を生成し、発火・爆発させることがあります。
3.引火点は13℃です。
4.蒸気比重は1.6で1より大きいです。
5.青白い炎のため、明るい場所では見えにくくなります。

よって、誤っているものは、選択肢4.になります。

選択肢の4.の蒸気比重に関しては、アルコール類のみならず、第4類の危険物全般について、蒸気比重が1より大きいという知識は、つい先日確認したところですので今回の問題は確実に落とせない知識です。

今回、アルコール類の過去問のうち「エタノール」についてご紹介したことにより、次回はアルコール類に関する過去問のうち「2-プロパノール」についてご紹介していきたいと思います。