みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は、第3石油類のうち「クレオソート油」についてご紹介しましたので、今回は第3石油類のうち「アニリン」について見ていきたいと思います。
アニリンは、染料やゴムなどの化学製品として用いられており、以下のような特徴があります。
▪無色または淡黄色である
▪引火点が高い(70℃)ため、引火の危険性は低い
▪特異臭がある
▪有毒な蒸気を発生する
▪水より重い(液比重が1より大きい)
▪水に溶けにくい(非水溶性) が、ジエチルエーテル、エタノール、ベンゼンにはよく溶ける
▪塩基性を示す
▪酸と激しく反応する
アニリンは、第3石油類の中では、出題頻度が低く、単体で出題されることが少ない危険物です。
アニリンは、空気中に置くと徐々に赤く着色したり、光によって変質しますので、密栓をして暗所に蓄えるというように、その保存については注意が必要になります。
今回、第3石油類のうち「アニリン」についてご紹介しましたので、次回は第3石油類のうち「ニトロベンゼン」についてご紹介していきたいと思います。