危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

エチレングリコールとは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、第3石油類のうち「ニトロベンゼン」についてご紹介しましたので、今回は第3石油類のうち「エチレングリコール」について見ていきたいと思います。

エチレングリコールは、車の不凍液(寒冷地において凍結しないように作られた液体)として用いられています。ヒドロキシ基(—OH)が2個あるため、消防法上のアルコール類には含まれず、以下のような特徴があります。
 
▪甘味がある無色無臭の液体で、吸湿性がある
▪引火点が高い(111℃)ため、引火の危険性は低い
▪水より重い(液比重が1より大きい)
水によく溶ける(水溶性)

前回までにご紹介してきた第3石油類は、「非水溶性」の危険物でしたが、このエチレングリコールとグリセリンは、「水溶性」の第3石油類になりますので、注意しておいてください。

また、ヒドロキシ基(—OH)というのは、基礎的な物理学及び基礎的な化学の科目の中で出てくるものですので、まだこの科目を学習されていない方は、頭の片隅にでもとどめておいてください。

今回、第3石油類のうち「エチレングリコール」についてご紹介しましたので、次回は第3石油類のうち「グリセリン」についてご紹介していきたいと思います。