みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は、第３石油類のうち「エチレングリコール」についてご紹介しましたので、今回は第３石油類のうち「グリセリン」について見ていきたいと思います。
グリセリンは、ダイナマイトとして用いられるニトログリセリンの原料として使用されています。ヒドロキシ基（—OH）が３個あるため、消防法上のアルコール類には含まれず、以下のような特徴があります。
▪３価のアルコールで、甘みのある無色無臭の液体
▪引火点が高い（160〜199℃）ため、引火の危険性は低い
▪吸湿性を有している
▪水より重い（液比重が１より大きい）
▪液比重が第４類危険物の中で最も大きい（二硫化炭素と同じく1.3）
▪水によく溶ける（水溶性）が、エーテル、ベンゼンには溶けにくい
以前ご紹介した特殊引火物である二硫化炭素と同じく、液比重が1.3ということで、最も○○というタイプの物ですので覚えておくと良いと思います。
グリセリンをご紹介したことにより第３石油類の危険物については、一通りご紹介したことになりますので、次回からは「第３石油類に関する過去問」についてご紹介していきたいと思います。
