危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

第3石油類に関する過去問②

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、第3石油類の過去問のうち「重油」についてご紹介しましたので、今回は第3石油類に関する過去問のうち「灯油」について見ていきたいと思います。

灯油、軽油および重油について、次のうち誤っているものはどれか。

1.引火点を比較すると一般に灯油が最も低く、次に軽油、重油の順となる。
2.いずれも原油の分留によって得られる。
3.蒸気は、いずれも空気より重い。
4.灯油と軽油は水より軽いが、重油は水より重い。
5.灯油と軽油は、第2石油類、重油は第3石油類に属する。

灯油、軽油及び重油はいずれも電気の不導体で、流動等で静電気が発生しやすいです。
よって、選択肢4が誤りになります。

まず、確認になりますが、今回の「第3石油類に関する過去問のうち「灯油」について見ていきたいと思います。」という、部分に違和感を覚えられましたでしょうか。

違和感があった方は、これまでの学習が身についていると思います。この部分は、実は正確ではありません。

なぜなら、灯油は、第3石油類ではなく、第2石油類だからです。しかし、あえてこのように紹介したのは、問題の出題の仕方にあります。

各選択肢の前に「灯油、軽油および重油について、次のうち誤っているものはどれか。」というようにこの問題は、知識の横断整理ができているかが問われているからです。

前回は、重油について単独で出題された問題をご紹介しましたが、今回は、このように灯油、軽油及び重油の3つの危険物を比較するタイプの問題をご紹介したかったからです。

危険物取扱者の試験では、特定の危険物について問われるものもありますが、ある程度似たような危険物を比較して出題することもあります。

このようなタイプの問題にも対応できるように着実に問題演習をこなしていってください。

今回第3石油類の過去問のうち「灯油」についてご紹介しましたので、次回は第3石油類に関する過去問のうち「ニトロベンゼン」についてご紹介していきたいと思います。