危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

第3石油類に関する過去問⑥

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、第3石油類の過去問のうち「グリセリン」についてご紹介しましたので、今回は第3石油類に関する過去問のうち「横断問題」について見ていきたいと思います。

次のA~Dの性状をすべて有する危険物は、次のうちどれか。

A.水によく溶ける。
B.不凍液に利用されている。
C.引火点はおおむね110℃である。
D.無色、無臭の液体である。

1.ニトロベンゼン               
2.エチレングリコール             
3.アニリン                  
4.グリセリン                 
5.クレオソート油

それでは、各性状について見ていきましょう。

A.水によく溶けるのは、エチレングリコールとグリセリンです。
B.不凍液に利用されているには、エチレングリコールです。
C.引火点がおおむね110℃であるのは、エチレングリコール(引火点111℃以上)です。
D.無色、無臭の液体であるのは、エチレングリコールとグリセリンです。

よって、A~Dの性状をすべて有する危険物は、エチレングリコールで、正解は2になります。

このような問題は、消去法が有効になります。
例えば、Aのような「水によく溶ける」という性状は、危険物取扱者試験においては、最も典型的な出題ですので必ずおさえておくべきところになります。
この段階でエチレングリコールとグリセリンの2つに選択肢が絞れます

または、キーワードを利用して、いきなり正解の選択肢を導くのも有効です。
この問題においては、Bの「不凍液に利用」というキーワードとからダイレクトに
「エチレングリコール」という解き方も考えられます。

先頭の問題から解かなければならないというものではないため、全体を見、取り掛かりやすい選択肢から検討する癖をつけていってください。

今回第3石油類の過去問のうち「横断問題」についてご紹介しましたので、次回は「令和3年度の危険物取扱者試験の実施状況」についてご紹介していきたいと思います。