みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は、第3石油類の過去問のうち「令和3年度の危険物取扱者試験の実施状況」についてご紹介しましたので、今回は「第4石油類」について見ていきたいと思います。
第4石油類とは、1気圧において引火点が200℃以上250℃未満の引火性液体です。
なお250℃以上の物品は、指定可燃物として市町村の条例で規制されます。
第4石油類に属する物品は引火点が高く、一般に、加熱しない限り引火する危険はありませんが、いったん燃え出したときは液温が非常に高くなっているため、消火が困難になります。棒状の注水は、高温となった油を周囲に飛び散らせてしまう危険があるため行ってはなりません。
また発熱量が多いため消火が困難であり、消火時に水をかけると水蒸気爆発を起こす危険性があります。
第4石油類の物品は、潤滑油や可塑剤として使用されるものが多くあり、具体的には、ギヤー油、シリンダー油などがあります。
第4石油類は、これまで学習してきた他の危険物と異なり、個別の危険物の性状について、細かく問われることは、ほとんどありません。
したがって、第4石油類については、その共通の性状をしっかりとおさえておけば、得点することは可能となります。
今回第3石油類の過去問のうち「第4石油類の全体像」についてご紹介しましたので、次回は「第4石油類の共通の性状」についてご紹介していきたいと思います。