危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

第4石油類とは②

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、第3石油類の過去問のうち「第4石油類の全体像」についてご紹介しましたので、今回は「第4石油類の共通の性状」について見ていきたいと思います。

まずは、第4石油類は、これまで学習してきた他の危険物と異なり、個別の危険物の性状について、細かく問われることは、ほとんどないということをご紹介しました。

そのため、今回の共通の性状をマスターすることにより、本試験では、ほとんどの問題に対応することができるようになります。

第4石油類は、以下のような特徴があります。
特徴 
一般に水より軽い(液比重が1より小さい)
水に溶けない(非水溶性)
▪常温(20℃)では蒸発しにくい
▪切削油を用いた切削作業では、単位時間あたりの注入量が少ないと摩擦熱により発火のおそれがある
▪熱処理油を用いた焼き入れ作業では、灼熱した金属を素早く油中に埋没しないと発火のおそれがある

まずは、他の危険物と同様に「水より軽いか否か」、「水に溶けるか否か」という2点については、優先的に覚えておいてください。

また、第4石油類の火災予防としては、「蒸気を溜めないように、通風、換気をよくする」という方法が有効であり、消火については、「泡、二酸化炭素、粉末、ハロゲン化物による窒息消火」が有効になります。

今回第3石油類の過去問のうち「第4石油類の共通の性状」についてご紹介しましたので、次回からは「第4石油類の過去問」についてご紹介していきたいと思います。