みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。
前回は、「第4石油類の過去問」についてご紹介しましたので、今回は「動植物油類」について見ていきたいと思います。
いよいよこの科目も事故事例と対策を除いて、大きな学習テーマとしては、終わりが見えてきました。
動植物油類とは、動物の脂肉等又は植物の種子若しくは果肉から抽出したものであって、1気圧において引火点が250℃未満の引火性液体です。
なお250℃以上の物品は、指定可燃物として市町村の条例で規制されます。
特に乾性油は、ぼろ布等に染み込ませ積み重ねておくと自然発火することがあり危険です。
また、動植物油類を見ていくうえで押さえておいてほしいキーワードとして「ヨウ素価」があります。
ヨウ素価とは、自然発火のしやすさを表す概念です。油脂100gが吸収するヨウ素のグラム数で表します。
また、ヨウ素価というのは、固化(油が空気中の酸素と結びついて固まる性質)のしやすさを表す概念でもあります。
今回は「動植物油類」の導入部分についてご紹介しましたので、次回は「動植物油類のヨウ素価等」についてご紹介していきたいと思います。