危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

動植物油類の過去問②

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、「動植物油類の過去問」についてご紹介しましたので、今回も引き続き「動植物油類の過去問」について見ていきたいと思います。

動植物油の中で乾性油などは、自然発火することがあるが、次のうち最も自然発火を起こしやすい状態にあるものはどれか。

1.金属製容器に入ったものが長期間、倉庫に貯蔵されている。
2.ぼろ布等に染み込んだものが長期間、通風の悪い所に積んである。
3.ガラス製容器に入ったものが長時間、直射日光にさらされている。
4.水が混入したものが屋外に貯蔵されている。
5.種々の動植物油が同一場所に大量に貯蔵されている。

ぼろ布等に染み込んだものが長期間、通風の悪い所に積んであると、酸化熱の蓄積により、自然発火を起こしやすくなるため、正解は2になります。

動植物油類については、前回ご紹介した通り、典型的なポイントが問われることもあれば、今回のように、特有のポイントとして「自然発火」について問われることも多いです。

自然発火については、基礎的な物理学及び基礎的な化学の科目でも扱うテーマですのでいずれ、ご紹介したいと思います。

今回は「動植物油類の過去問」についてご紹介しましたので、次回からは「事故事例と対策」についてご紹介していきたいと思います。