危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

事故事例と対策とは①

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、「動植物油類の過去問」についてご紹介しましたので、今回からは事例と対策のうち「第4類の危険物の取扱い」について見ていきたいと思います。

「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」で扱う大きなテーマとしては、最後になります。

第4類の危険物の取扱いに当たっては以下の点に注意しなければなりません。

▪火気の取扱いや換気に注意する
▪水溶性の危険物が大量に漏えいした場合は、直ちに土のうを設置し、排水溝の閉止等の流出防止措置をとる(水で希釈して引火の危険性がなくなったとしても、排水してはならない)
▪危険物をミスト状にして取り扱う場合は、引火の危険性が大きくなるので、火気の取扱いや換気に注意する
▪蒸気配管などの高温体が付近にある場合は、高温体の温度や危険物の性状を確認して取り扱う
▪非水溶性の危険物を取り扱う場合は、静電気が発生することがあるので、設備、配管等にボンディング、接地等の対策を講ずる

なおボンディングとは、静電気の帯電を防ぐために導電性物質同士を電気的に接続して放電しやすくすることです。

この事故事例と対策という学習テーマは、第4類の危険物の基本的な事項を暗記したうえで学習することで効率よく内容を習得することができます。

これまでの復習や問題演習が十分でない場合は、この学習テーマに入る前に再度、全体を振り返ってこれまでの学習してきたところを振り返ってください。

今回は事故事例と対策のうち「動植物油類の過去問」についてご紹介しましたので、次回は事故事例と対策のうち「流出事故に関する対策と処置」についてご紹介していきたいと思います。