危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

事故事例と対策とは③

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、「流出事故に関する対策と処置」についてご紹介しましたので、今回からは事故事例と対策のうち「事故事例を教訓とした今後の対策」について見ていきたいと思います。

事故事例を教訓とした今後の対策については、まず、場面設定がされていて、それについての対策というかたちで出題されます。

移動タンク貯蔵所の運転者が、地下1階にある屋内タンク貯蔵所(容量1,400l)に1,000lの軽油を注入すべきところ、誤って1,400lの軽油を注入したため、タンク容量を超え、通気管から漏油させた場合には以下のような対策が求められます。

▪注入するときは、必ず屋内貯蔵タンクの残油量を確認する
▪注入するときは、受け渡し双方で立ち会う
▪危険物の注入状態を確認する
▪過剰注入防止用警報ブザー等は日ごろの適正な維持管理を徹底するとともに、注入前に使用時点検を実施する
▪注入するときは、通気管は常時開放しておく

したがって、各選択肢を検討する上で、前提条件である場面をまずは把握してください。

今回は事故事例と対策のうち「事故事例を教訓とした今後の対策」についてご紹介しましたが、次回も引き続き、事故事例と対策のうち「事故事例を教訓とした今後の対策」についてご紹介していきたいと思います。