危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

事故事例と対策に関する過去問②

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、「事故事例と対策に関する過去問」についてご紹介しましたので、今回も「事故事例と対策に関する過去問」について見ていきたいと思います。

次の事故事例を教訓とした今後の対策として、誤っているものはどれか。
「給油取扱所の固定給油設備から軽油が漏れて地下に浸透したため、地下専用タンクの外面保護材の一部が溶解した。また、周囲の地下水も汚染され、油臭くなった。」

1.給油中は吐出状況を監視し、ノズルから空気(気泡)を吐き出していないかどうか注意すること。
2.固定給油設備は、定期的に前面カバーを取り外し、ポンプおよび配管に漏れがないか点検すること。
3.固定給油設備のポンプ周囲および下部ピット内は点検を容易にするため、常に清掃しておくこと。
4.固定給油設備のポンプおよび配管等の一部に著しく油、ごみ等が付着する場合は、その付近に漏れの疑いがあるので、重点的に点検すること。
5.固定給油設備の下部ピットは、油が漏れても地下に浸透しないように、内側をアスファルトで被覆しておくこと。

アスファルトは油類で溶解・劣化してしまうため、油類が地下に浸透してしまうため、誤っているものは5になります。

前回は、原因が問われる問題でしたが、今回は、対策が問われる問題でした。対策が問われる問題については、まずは、各選択肢を見る前にどのような事故が発生したのかという事例をしっかりと確認することが重要です。

今回は「事故事例と対策に関する過去問」についてご紹介しましたので、次回も、「事故事例と対策に関する過去問」についてご紹介していきたいと思います。