危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

事故事例と対策に関する過去問③

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、「事故事例と対策に関する過去問」についてご紹介しましたので、今回も「事故事例と対策に関する過去問」について見ていきたいと思います。

「顧客に自ら給油等をさせる給油取扱所(セルフスタンド)において、給油を行おうとして自動車燃料タンクの給油口キャップを緩めた際に、噴出したガソリン蒸気に静電気放電により引火して火災となった。」
このような静電気事故を防止するための給油取扱所における静電気対策として、次のうち
適切でないものはどれか。

1.固定給油設備等のホースおよびノズルについて、電気の導電を良好に保つ。
2.ガソリン蒸気への静電気放電が起きないようにするため、給油口キャップを開放する前には金属等に触れないようにする。
3.顧客用固定給油設備等のホース機器等の直近その他見やすい箇所に「静電気除去」に関する事項を表示する。
4.給油取扱所の従業員等は、帯電防止服および帯電防止靴の着用を励行する。
5.地盤面への散水を適時行い、人体等に帯電している静電気が漏えいしやすいような環境を作る。

給油口キャップを開放する前には、身体に蓄積した静電気をあらかじめ除去するために静電気除去シートや車体(金属部)に触れるなどしておく必要があるため、選択肢2は、不適切です。

事故事例と対策に関しては、「静電気」という前提として、基礎的な物理学及び基礎的な化学の知識が必要になってくることがありますので、試験対策としては、他の科目と総合的に学習していくことが重要になってくることがあります。

今回は「事故事例と対策に関する過去問」についてご紹介しましたので、次回も、「事故事例と対策に関する過去問」についてご紹介していきたいと思います。