危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

燃焼の区分とは②

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、「燃焼の区分」のうち固体と液体についてご紹介しましたので、今回は燃焼の基礎の「燃焼の区分」のうち気体について見ていきたいと思います。

固体・液体・気体によって燃焼の仕方が異なる点は前回ご紹介した通りです。

○気体の燃焼
危険物に関する法令においては、気体は危険物に該当しませんが、物化の科目においては、学習の対象となります。

①予混合燃焼(爆発燃焼)
可燃性気体と空気をあらかじめ燃焼可能範囲に混合して着火します。
  車のエンジンなど
②拡散燃焼
可燃性気体が連続供給されて空気と混合しながら燃えます。
  家庭用ガスコンロ・ライターなど

固体の燃焼のタイプは、4種類、気体の燃焼のタイプは1種類に対して、気体の燃焼のタイプは2種類に分かれます。

また、危険物取扱者試験においては、以下の気体の性質について出題されることがあります。

○気体の特徴
▪窒素:不活性ガスといわれる反応性の低い気体で、可燃物または酸素供給体にはなりません。
▪二酸化炭素:それ以上酸化することがないため可燃物にはなりません。
▪硫化水素:常温(20℃)、常圧(1気圧)の空気中で燃焼します。
▪アセチレン:大きな発熱を伴い分解する性質のある気体で酸化剤が無くても分解し燃焼します。

今回は燃焼の基礎の「燃焼の区分」のうち気体について、ご紹介しましたので、次回は、燃焼の基礎の「燃焼の区分」のうち関連知識についてご紹介していきたいと思います。