危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

燃焼の基礎に関する過去問①

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、燃焼の基礎のうち「粉じん爆発」についてご紹介したことにより、燃焼の基礎については、一通りご紹介したことになりますので、今回からは数回にわたり「燃焼の基礎に関する過去問」について見ていきたいと思います。

燃焼について、次のうち最も適切でないものはどれか。

1.窒素が酸素と反応して、一酸化二窒素(亜酸化窒素)となる反応は、燃焼である。
2.炭化水素ガスが完全に燃焼すると、二酸化炭素と水になる。
3.空気中の炭化水素ガス濃度が理論混合比より高くなると、炭素は二酸化炭素まで酸化されないで一酸化炭素が生成する。
4.金属がさびる反応は酸化反応であるが、発光を伴わないので燃焼ではない。
5.酸素供給源として、一般的に空気中の酸素が利用されるが、化合物中の酸素が使われることもある。

選択肢のうち、1と5について、解説したいと思います。

1.窒素が酸素と反応すると、一酸化二窒素(亜酸化窒素)となります。この反応は、N2+1/2O2=N2Oー74kJ となる吸熱反応であるため燃焼にはあたりません

5.マグネシウムが二酸化炭素中の酸素を使って燃焼するように酸素供給源として化合物中の酸素が使われることもあります。

よって、最も適切でないものは、選択肢の1になります。
選択肢の5の文末は、他の選択肢と異なり「~こともある」という表現で気になった方もいるかもしれませんが、適切な選択肢です。

今回は「燃焼の基礎に関する過去問」について、見ていきましたので引き続き「燃焼の基礎に関する過去問」についてご紹介していきたいと思います。