危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

消火剤の種類とは②

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は消火に関する基礎のうち「消火剤の種類」について見ていきましたので、今回も「消火剤の種類」についてご紹介していきたいと思います。

②強化液
強化液は、水にアルカリ金属塩(炭酸カリウム)を加えた濃厚な水溶液で冷却効果があります。-20℃以下でも凍結しないため、寒冷地でも使用できます。また水と比べて再燃焼を防止する効果は高くなります(木材などの消火後、再び出火するのを防止する効果があります)。

③泡
泡は、冷却効果と燃焼物を覆うことによって生じる窒息効果によって消火します。
泡消火剤は、比較的、種類が多く(大きく分けて化学泡タイプと機械泡タイプ)、薬剤が劣化しやすいものや水溶性液体用のものなどがあるので、使用目的によって選定する必要があります。

必要な泡の性質
消火剤に必要な泡の性質としては以下のものがあげられます。
▪起泡性を有すること
▪流動性があること
▪耐熱・耐火性があること
▪耐油性があること
▪付着性を有すること
▪安定性(持続性)があること

泡がすぐに消えてしまうと窒息効果が低下してしまうため、寿命が短かったり、水と接触したときに反応して泡が消滅してしまうような水との反応性があったりするものは消火剤として適応しません。

今回は消火に関する基礎のうち「消火剤の種類」を見ていきましたので、次回も消火に関する基礎のうち「消火剤の種類」についてご紹介していきたいと思います。