危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

法令とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回までは、学習方法を全3回にわたってご紹介しましたが、今回からは、各科目の内容について見ていきたいと思います。

以前、法令とは、何かについて簡単にご紹介しましたが、ここでは、少し掘り下げて見ていきます。

法令とは、法律と命令のことですが、より具体的に言うと、法律とは、国会が定めたルールであるのに対して、命令とは行政機関が定めたルールであるといえます。
さらに命令は、内閣が定めた政令と各省の大臣が定めた省令に分かれます。

危険物取扱者試験で問われる法律は、「消防法」を、政令は、「危険物の規制に関する政令」、規則は、「危険物の規制に関する規則」をそれぞれ指します。

法律レベルでは、基本的な枠組みを定めているに過ぎないのに対して、命令では、法律で定められた抽象的な内容を実際に運用することができるレベルまで具体化していきます。

ここで、あるルールが、法律、政令又は規則のいずれで定まっているのかが気になる人がいるかもしれません。しかし、試験対策としては、心配いりません。
試験では、「法令上、危険物に関する説明について、次のうち誤っているものはどれか。」というように「法令上」という表現が用いられているため、解答に当たっては、法律、政令又は規則のいずれも根拠になります。

今回ご紹介した内容は、直接、試験で問われるものではありませんが、設問の冒頭に枕詞のように置かれることが多い「法令」とは何かが分かれば、皆さんが、迷ったときにルールの根拠を探すことができます。

次回は、「危険物」とは何かについて見ていきたいと思います。