危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

危険物に関する法令の適用とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、引火性液体とは何かについてご紹介しましたが、今回は、「危険物に関する法令の適用」とは何かについて見ていきたいと思います。

法令というのは、簡単に言うと「ルール」のことであるとご紹介しましたが、危険物を取扱う上では、この「ルール」を守らないと大きな事故につながりかねないというのは、想像に難くないのではないでしょうか。

それでは、ここで言う「ルール」とは、具体的に何を指すかというと以下のように大きく3つに分けられます。

⓵ 人に関する規制
⓶ 物に関する規制
⓷ 場所に関する規制

これら3つの規制は、概ね以下のような内容になります。

⓵では、危険物取扱者といった専門的な知識を持っている人など、危険物の取扱いに関係する人が対象になります。
⓶では、第4類の危険物では、「炎、火花若しくは高温体との接近又は過熱を避ける」といった危険物の取扱いが対象になります。
⓷では、製造所等の危険物を取り扱う施設において必要とされる構造や設備が対象になります。

これらの「ルール」が、厳守されていれば、問題にはならないわけですが、「ルール」を破っている場合には、当然問題になります。
このような場合には、市町村長等が、製造所等の所有者等に対して、「ルール」を守らせるため、様々な命令をすることができます。

以上のように危険物に関して各種法令が適用されることで、事故が起きないように法整備がなされているわけです。

次回は、これまでに見てきた概要に関して実際に本試験ではどのように出題されるかをご紹介したいと思います。