危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

問題の切り口

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回までは、危険物に関する法令の概要についてご紹介しましたが、今回は、「問題の切り口」について見ていきたいと思います。

危険物に関する法令、略して「法令」科目は、ルールであるということは、度々、ご紹介してきた通りです。
ルールですから、当然、その対象が何であるかを明確にしておく必要があります。
もし、対象が何であるかが明確でないと人によって解釈がバラけてしまい混乱を生じてしまうからです。

そこで、大切になってくるのは、「定義」です。
例えば、本試験においては、以下のように「定義」が出題されます。

法別表第1で定める動植物油類について、次の文の( )内のA及びBに当てはまる語句
の組合せとして、正しいものはどれか。
「動植物油類とは、動物の脂肉等又は植物の種子若しくは果肉から抽出したものであって、1気圧において( A )が( B )未満のものをいい、総務省で定めるところにより貯蔵保管されているものを除く。」

実際は、この後に表があり、組合せが示されています。
この問題は、動植物油類とは・・・ということでその「定義」が問われています。

動植物油類は、サラダ油、オリーブオイルといった比較的、我々の生活の身近にある物ですので、危険物という意識は、ないかもしれません。
しかし、建物火災の内訳をみると約半数が住宅火災であり、建物火災における出火原因件数としては「こんろ」が1番多いというデータがあるそうです。
これら動植物油類を使って調理をしているなかで、誤って火災の原因になってしまうことが一因としてあると思われます。

話が少し脱線してしまいましたが、次回までに( )内に何が入るかを良かったら考えてみてください。
次回は、この問題を使って、「問題の解き方」についてご紹介したいと思います。