危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

危険物保安監督者とは

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回は、保安講習についてご紹介しましたが、今回は、「危険物保安監督者」について見ていきたいと思います。

危険物保安監督者は、危険物取扱作業場所での作業者に対して、貯蔵又は取扱いに関する技術上の基準、予防規程等に定める保安基準に適合するように必要な指示を与えるといったことを業務としています。

危険物保安監督者は、危険物取扱者のように試験制度があるわけではありませんが、以下の資格が必要とされます。

⓵甲種又は乙種危険物取扱者
⓶6カ月以上の実務経験

なお、乙種危険物取扱者は免状に指定された類の危険物のみ保安の監督ができます。

試験制度はありませんが、前提として甲種又は乙種危険物取扱者であることが要件であるため、丙種危険物取扱者は、危険物保安監督者にはなることができません。

また、危険物保安監督者は、すべての製造所等で必置というわけではありません。
危険物の品名・指定数量の倍数にかかわらず、以下の製造所等では、危険物保安監督者を定めなければなりません。

⓵製造所
⓶屋外タンク貯蔵所
⓷給油取扱所
⓸移送取扱所
⓹一般取扱所

試験対策としては、危険物保安監督者の業務内容や選任の要否がよく出題されるところですので、問題演習を通じて、確実に暗記をして欲しいところです。

次回は、「危険物保安統括管理者」についてご紹介したいと思います。