危険物取扱者乙種4類講座の講師ブログ

「指定数量」とは①

みなさん、こんにちは。
フォーサイト専任講師の姥谷です。

前回までは、「人に関する規制」についてのまとめということで本試験の過去問をご紹介しましたが、今回からは、テーマが切り替わり「物に関する規制」について見ていきたいと思います。

「物に関する規制」の中で、最初に取り扱うのが、「指定数量」です。
「指定数量」とは、消防法の規制を受ける危険物の量のことです。

危険物は多種多様なものがあり、危険性は一様ではありません。
まずは危険性が高いものは、指定数量が少なくなり、危険性が低いものは、指定数量が多くなるといった関係性をおさえておくと良いと思います。

第4類危険物の指定数量に限って言えば、特殊引火物の指定数量が50ℓ~動植物油類の指定数量が10,000ℓまでと幅があります。

学習の初期段階では、例えば、特殊引火物にどのような物が該当するか覚えられていないと思います。この段階から、細部を覚えるのは、難しいため、性消の科目で具体的に危険物を一通り学習してから再びこの単元を学習するのが効率的です。

また、指定数量において、第1石油類には、ガソリンのような非水溶性の危険物、アセトンのような水溶性の危険物といった「非水溶性」と「水溶性」で指定数量が異なる場合があるので注意が必要です。

なお、指定数量に関しては、法令科目ではあまり出題されない計算問題が出題されます。
これは、指定数量の倍数を求めさせるタイプの問題になります。

次回は、この計算問題である「指定数量の倍数」について見ていきたいと思います。